普通の人なので、毎日日記をつけてネット上に公開している理由がよくわからなくなってきた。公の場で言いたいことなんて何もないし、本当に自分の頭の中にあることや本当にあった体験談は不特定多数には共有したくない。自分を隠している状態が一番楽だ。そう思うだろ？どんな性質を持っているのか知られていないときが、あらゆる動物にとって最も自由に動けるときだ。内容知らないけどジョジョとか呪術廻戦とかチェンソーマンとかも自分の能力をベラベラ人にしゃべることないんでしょ？能力を獲得して強者の世界があることを知った人のいい主人公がご丁寧に初対面の老紳士に自分の力をバラして「バカめ……」って言われて攻撃されるみたいなくだりハンターハンターとかヒロアカとかにもあるんでしょ？それと同じで自分の姿は偽ったり秘匿したりするほうが攻撃されないので、赤裸々な話はしないほうが正しい。
しかしながら、本心と実体験のままを書き連ねているブログを見るとかなり羨ましくなる。内容が誰でも書けそうなこと(人の本音は共感を集めやすいから嫌でも凡庸になる)でも、そういう人間がどこかで生きていると思うと人に対する愛情が芽生えてきて、その話が本当かどうか検証する術もないのに若干親近感というかちょっとした友情のようなものが生まれてきて、これからもこの人の記事を読みたいと思うようになってくる。そのため普通の、凡庸な日記は私のこういうブログよりも結果として読まれることになる。動物としてのリスクを犯したほうが、人の関心を集めることになるようだ。
私の目標は注目されることでも評価されることでもなく、私が書きたいことをより良い形で表現するスキルを養うことで自らの人生を充実させることだ。私の中で本当にすばらしいと心底思える出来の記事が書ければそれが本望だ。しかし、本当に価値のある”すばらしい”ものは、私だけじゃなくほかの多くの人にとってもそう感じられるものであるはずだ。記事の良さを客観的に測るための指標として私は私の記事に対するネット上の反応に注目している。より公正で正確な指標であるためには、このブログを見る母数が多くなくてはならない。だから現在wordpress、hatenablog、noteの三ヶ所にマルチポストすることによってできるだけたくさんの人の目に付くようにしてある。だが、私の書きたいことを書くのでは読者はさほど集まってこなかった。私の書きたくない本気話(ガチバナ)を書くと人が集まる。そういうわけでこんな記事を書いてみたんですけど、ガチな気持ち、伝わった？
