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wordpressの日記( https://yajiriinu.wordpress.com/ )の移植版

キャラ食品

キャラもの商品は、キャラクターの絵がかいてあるというだけで敬遠されることが多い。ただのパンでもアンパンマンの顔が書いてあるだけで”これは自分用じゃないな”と視野からそっと外してしまうようなことがないだろうか。パン屋に行ってチョコが挟まっているパンを食べたいとき、そのぐるぐると細長いイモムシのような畝に用もないのにチョココロネを敢えて選択し、チョコペンで書かれたアンパンマンの笑顔を無視するようなことが。

しかしながら、昨今のレトロブームに乗ってアンパンマンポテトの美味しさに注目する流れが主にインターネット上ではやりを見せている。同様の理由で知育菓子を買って一人で作ってみようとする者もある。だが、アンパンマンポテトを食べている人たちがパン屋のアンパンマンの顔をお盆に乗せてレジに持っていくことにちゃんと抵抗がないのか調べる術がない。彼らはアンパンマンポテトの調理過程をSNS上にUPすることはあっても、アンパンマンの顔にかじりつく自らの姿を晒すことはないのだから。

私は値引きされた食品を救済することを趣味の一つとしているが、よくワゴンの中に大量に投げ入れられているのがおだんごとおはぎと「アンパンマンのミニスナック」である。これは、外袋にアンパンマンが書いてあるだけで中身はスナックスティックと同様の甘細長いただのパンだ。8本も入っていて、時間がないときにつまむのにちょうどいいしメイトとかよりもおいしいので重宝しているのだが、この魅力は気づかれにくいためにせっかく値引きされていても大量に余ってしまっていることが多い。本当に残念だ。アンパンマンが書かれていなかったらもっと売れていたのだろうか。真相はわからない。

ノットフォーミーをアンパンマンに突きつけないでほしい。彼は何も悪いことをしていないのでミニスナックや顔パンを買って食べ、小麦のめぐみに感謝するべきだ。ただし、激辛カレーパンは売れ残っても文句は言えない。あれは本当に辛すぎる。職場に平然と持ちこんで涼しい顔で平らげるにはハードすぎるシロモノだ。