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wordpressの日記( https://yajiriinu.wordpress.com/ )の移植版

ゴビューン

ラーメン評論やコンビニと有名店とのコラボが普遍化したことなどの影響で、生活のより身近なところにラーメンがあるようになってきた。その中でも顕著なのは、ラーメンの味の濃さが加速度的に増してきているという現象である。

発端はおそらく二郎系や蒙古タンメン、そしてとみ田などの有名店のつけ麺・まぜそばセブンイレブンをはじめとしたコンビニで多数販売されるようになり、味が濃くカロリーの高い刺激的なラーメンを手軽に味わえるようになったことにあろう。そのため、普通の中華そばやエースコックわかめラーメンといったアッサリ界の人気者も鳴りを潜めるようになったといえよう。

これは、何もラーメンに限った話ではない。麺類全般が味を濃くすることを目指すようになってきているのは問題だ。私は西友ナポリタンの大ファンだった。常に350円の値引きシールが貼られて大量に積まれていたそれは、昔ながらの喫茶店ナポリタンと言った具合で、十分しょっぱいがトマトの風味とトッピングのハンバーグの肉味を引き立たせる程度の絶妙なバランスの味付けのもとに成立していた。毎回目にする度に買っていたものだが、ある日彼はいかにも業務用といった風体のチープな目玉焼きが上に乗った姿で陳列されていた。値引きシールの下には「おいしく生まれ変わりました」みたいなシールも貼られていた。食べると、砂糖を煮詰めたような激甘ソースにすり変わっていた。デザートなのか食事なのか分からないくらいの激甘で、目玉焼きはハリボーグミのそれのようだった。

濃くて刺激的な味付けを求めているのはどこの誰なんだろう。PCでも、ほとんどUIを変えただけのwindows11にアップグレードした結果データが消えた。ベルリンの壁だって本当は誰も建ててほしいなんて頼んでなかっただろうし、コンコルドの誤謬としか表現できないサービスはたくさんある。「大盛り無料」をみんな喜ぶと思わないでほしい。この類のことで本当に全員が幸せになる例といえば、ドンキがメガドンキになることくらいだろう。