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wordpressの日記( https://yajiriinu.wordpress.com/ )の移植版

エゴンシーレのposeを真似て

エゴンシーレの、ポーズを真似て、首を~かしげた~

で著名なウィーンの画家エゴン・シーレの有名な絵はだいたい自画像である。自分を描くのはナルシストだからといわれていて、山田五郎の話によると自分を見る自分を見る自分って誰?という自我・アイデンティティの獲得に苦悩しているようなフリをする画家だったらしい(彼は裕福な叔父やパトロンにいつも生活を助けられていたし、画家としても若いうちからクリムトに認められて売れていて、浮気するくらい女性にもモテモテだったから苦悩は別になかった)。

今日の帰り道…今にも発車しそうな電車に乗ろうと中年女性が降りた客を押しのけて走ってきた。しかしさほど降りる客の密度は高くなかったから押しのける必要はなかった。しかし彼女は、若い男性の背中部分を手袋をはめた左手で押していった。男性は眉ひとつ動かさず、女性に押された部分を3回手で払った。汚いものがついたのと同じ手つきだった。顔はなんとも思ってなさそうなのに態度で女に対する憎悪を表している男性に、思うところがあった。私はその一部始終をすべて把握している。女性も男性も、両者共に嫌な感じだし、嫌な感じになってもしゃあないかという納得感がある。彼女を見る彼を見る私は誰?という自我・アイデンティティの獲得に苦悩しているようなフリをすることは、私にはできない。こんなどうでもいいことに何を見いだせというのか?何かを見出し続けて28歳まで画家をしていたシーレは偉い。