携帯電話投げは、2000年にフィンランドで始まったスポーツだ。より遠くに電話を投げた選手が勝ちという完全に悪ふざけでできた競技である。しかしちゃんと携帯電話メーカーがスポンサーについた上で行われているので、公式にお墨付きがあるのだ。
規定では、220g以上であればどんな携帯でもいいらしい。ルールも複数あって、飛距離だけでなく投げるポーズの独創性も審査されることがある。その場合、飛距離が出なくてもそれもまたパフォーマンスのうちに認められるということ。
携帯電話を宣伝するためにほかのスポーツの番組に広告を出すのではなく、携帯を投げるという新しい競技を作ってしまうところになんとなくあざとさを感じるし、それを2000年という一番携帯が使われてた頃にやるのがいい。売れてるかどうかよりも投げるのにより最適な形をしている機種が選ばれるのだから、投げやすいけどすごくニッチな機種が売れるきっかけになっているのだろう。
スポーツには全く興味がないが、見たことも聞いたこともない携帯が投げられるときだけ輝く瞬間を見てみたい気もする。
