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wordpressの日記( https://yajiriinu.wordpress.com/ )の移植版

アイ ヲ…

人が愛について語っているときが一番好きだ。内容は別になんだっていい。重要なのは、誰しもその手の話題を扱うときはいつも新鮮な気持ちでイチから真面目に考えようとするところ。共感できるかどうかはどうでもよく、ただ愛を言語化しようというその瞬間を私はとても愛しむ。(余談だが、その意味で、楳図かずおの漫画「わたしは真悟」の最後はカンペキだ)

したがって、偶然見つけた又吉直樹youtubeで「相手に好意があるか見分ける方法」を100個も考える企画をやっていることにも、心惹かれた。「ヘウレーカ!」の時点で(うちはEテレが標準チャンネル)かなり好感を持っていた又吉を5倍くらい好きになった。たぶん又吉じゃないその辺のオッサンのチャンネルだとしてもときめいていたと思う。

又吉の言うことは私の愛に対する価値観とほぼ同じで、ああ又吉は私なんだなと思ったが、そんな彼の発言の中で最も印象に残っているのが「僕は失恋ソングを年中聞けるほうですから…」という箇所。つまり、別に失恋してるわけじゃなくても(自分と関係なくても)別れの曲を受けとめることができるということだ。私はこの発言から、又吉もまた愛語りを聞くこと自体が好きな人なんじゃないかと考え、これはいよいよ、私は又吉だなという確信を持つに至ってくる。特に嬉しくはない。