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wordpressの日記( https://yajiriinu.wordpress.com/ )の移植版

トミー(美味しんぼ)

ラーメン三銃士を連れてきたよ。ラーメン三銃士?麺の専門家、乃士勇造。うっす、よろしく。スープの専門家、出川実。がんばります、よろしく。チャーシュー、メンマなど具の専門家、多木康。よっす、どうも。

タイピングしてみるとわかるが、ラーメン三銃士はどうも変換しにくい字面の人名ばかりが使われている。出川実だけが一発で確実に出てくるところもかえっておかしみがある。なんかまた「美味しんぼ」の話になってしまったが、本当に面白いんだから仕方ない。youtubeで無料公開されているんだからユーチュービングに最適だ。そのため原作未読だがアニメだけ知っているという状態。

しかし、アニメと漫画の方では全然受ける印象が異なっているようだ。私は富井副部長がけっこう好きで、発端は富井がTommyみたいで愛嬌があることに始まり、ほにゃほにゃとしている喋り方や声優(加藤治)さんがアドリブでつける「んっ、ん?」という小動物の鳴き声のような小気味よいリズム、そして「にゃまおか(山岡)~!!」という耳につく決め台詞の存在(あさくら~みたいでいいじゃん)もあって、トミーが出るたびに何かおもしろいことがあるんじゃないかと期待するようになっていった。朝鮮飲みのマナー回でもぷかぷかとヘーキな顔でタバコをふかしておいてケロリとよく喋るトミーは最高だった。つまり、トミーは声の良さがその魅力に占める割合が大きいのだ。

いっぽうで、漫画でだとトミーはけっこうタダのイヤなヤツに見える。

>>もしもキャバクラで女の子が「美味しんぼ?私、富井副部長が好き!」と言ったら『ああ、こいつは今までの人生で誰からも愛された事が無いからこんなひねくれた答えが出てくるのだな』と思ってしまう

こう言われてしまうのも仕方ないくらい、どうしようもない無礼者という印象が拭えない(しかし子牛音頭はやっぱりいつものおもしろトミーだと思うので、トミーを好きな人のことまで悪く言わないでほしい)。

ここで大原社主を見てみよう。大原大蔵登場エピソードまとめのコメント欄を見ると、大原社主が最初は威厳のある人だったのが原作でもアニメでも「ただの面白いオッサンになっていく」との見解が多く、そのキャラ崩壊は「(原作が)アニメ版に寄せていった」ような形で起こっていたらしい。トミーのひょうきんが東西新聞社の中で浮かないように、社主のキャラ崩壊を取り入れるという配慮が伺える。

それほどに、トミーはどこかで中和しなくては強すぎて飲めない毒のような薬なのだ。そんなトミーが私は好きなので、小麦粉のガムのような綺麗な話ではなくドギツくて滑稽な全力疾走荒らし屋Tommyの姿をもっと見たい。見せてくれ。